教会の暦は「アドベント・待降節」になっています。毎年アドベントには同じことを記して、クリスマスを迎える備えと意味とを確認しています。アドベントは日本語で「待降節」と言い、キリストの降誕を待ち望む意味を表しています。「アドベント」の語源はラテン語の「アドベニオー=立ち起こる」という意味です。ここからアドベンチャー・冒険・adventureという言葉が派生しています。冒険と聞くとワクワクとした旅を思い浮かべますが、一歩先には何が起こるのか分からないドキドキ感もあります。
聖書は私たちの人生を「旅」にたとえています(詩篇119:19、へブル11:13等)。各自の人生は歓喜もあれば不安や試練もあります。ただし、私たちの冒険はイエスさまを礼拝し、お会いするという最高の目的・ゴールがあります。そのため、たとえ目の前に高い山がそびえていても、乗り越えた先にはイエス・キリストにたどり着きます。私たちの人生はキリストに出会う冒険なのです!
アドベントは、クリスマスという最高のゴールから今の人生を見つめ直すことができる機会でもあります。現実に追い回され、とかく近視眼的、自分中心的に過ごしがちな私たちにとって、まさに福音/グッドニュース!逆境や多忙に振り回されないよう意識してアドベントを過ごしましょう。
町の人々は明るいイルミネーションに囲まれているかもしれませんが、本当の救い主の光を知りません。贈り物をもらうかもしれませんが、来年には忘れたり、価値を失ったりするものです。人々にとって本当に必要なのはイエス・キリストです。ただ救い主だけを待ち望み、迎えるアドベントを過ごしましょう。そして、本当のクリスマスをともに味わい、祝う交わりが与えられるように祈り、福音を届けてまいりましょう。
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