「ホセア書に親しむために」
- 大塚 史明 牧師
- 1月19日
- 読了時間: 2分
◆本日は2025年間聖句からの礼拝メッセージです。新約聖書・マタイの福音書では「アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図」(マタイ1:1)と書き出しています。これは分厚い旧約聖書の柱が何であるかを手短に表しています。ホセア書の位置をその中に見つけようとすると、「ダビデ」の系列になります。
◆預言者ホセアが活躍したのは「イスラエルの王、ヨアシュの子ヤロブアムの時代」(ホセア1:1)。このヤロブアム2世は41年間という長期政権を築いた王ですが、その記述はとても短いことも特徴です(参照:第二列王記14:23-29)。同じ時代に活躍したのは、アモスとヨナです。第二列王記の7節の中に、ホセア、アモス、ヨナという3つの預言書が隠れていることがわかると、なんだか高揚を覚えませんか?
◆そして、このヤロブアム2世から、重要な王を順にさかのぼると、エフ―(第二列王記9章エリシャから油注ぎ)、その前はアハブ(第一列王記18-19章エリヤとの戦い)です。このアハブ王の妻イゼベルは、北イスラエル王国に偶像であるバアル崇拝をもたらし、繁栄させ、強気な人物で有名ですね。そのアハブ王からさらに6代さかのぼると北イスラエル王国の初代ヤロブアム王になります。彼は、ソロモンの息子ではなく、部下でした。ソロモン王に忠実に従わず、民にそそのかされてその気になって王となり、民をつなぎとめるためにダンとベテルに金の子牛の祭壇を建てて、主に背いた王です。そうした時代が続いても、主は預言者を通して語り続け、民を決して断ち切りません。この主の熱心が民を救うのであり、主に立ち返ることをめげずに語り続けるのが預言者の役割です。どんな時代にも、どなたが王であり、どなたに仕えるのかが求められています。
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