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「次の教会の姿(21)」

2023年5月14日
読了時間: 2分

◆日本は「恥の文化」と言われます。自分の特徴は他人が一番よく知っているように、日本人の特徴も外国人による著書や指摘によって気づかされることも多々あります。「菊と刀」(1946年、’48年訳書)を記したルース・ベネディクトがそうでした。彼女による日本人の描写は鋭いものがあります。「彼ら(日本人)はときに忠実で、ときに不忠実・・・ときに勇敢でときに臆病・・・ときに従順でときに反抗的である」。これにふれるとき、いつも日本人クリスチャンも同じ特徴を持っていると思います(自分を含めて)。そして日本人の本質は「恥の文化」という定点とも言える視座を記しました。

◆「恥」は世間や人様(ひとさま)を意識して初めて出てくる感覚です。その土台は江戸時代の封建制度「士農工商」によって築かれ堅固にされたと考えてられています。また、それ以前に「五人組」が豊臣秀吉によって始まっていて、日本人は「お互いを監視する」という役割、生き方を植えつけられていました。キリシタンがいれば密告し、犯罪者が出れば組の中で罰し、年貢が不足すれば組内で負担しきっちり納めるようにしました。こうして、日本社会は互いを監視し合う、人様に迷惑をかけてはいけない、人目が気になる、恥ずかしくないように・・・という資質が自然に 備わってきたことは、たびたび社会学者や歴史家が指摘しています。

◆この「他人に見られている」という世界観は、ネガティブな見方もできますが、それとは反対に「人が見てくれている」というポジティブな見方もすることができます。私がそのことに気づかされたのは3.11の東日本大震災の支援活動からでした。津波被害地区は過疎、高齢化の進んだ閉鎖的な地域です。しかし、そこで活動するクリスチャンのすがたを地域の人々はちゃんと見てくれていたので、徐々に距離が縮まり、信頼関係を築くことができました。「民全体から好意を持たれていた」(使徒2:47)にも通ずる人の目の良さも意識したいものです。

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