「礼拝式順の意味と英訳」
- 大塚 史明 牧師
- 2月2日
- 読了時間: 2分
礼拝は神を崇め、たたえると同時に神との交わりを体験する時間です。礼拝式順にもその意味が込められています。今回のコラムから礼拝式順の意味と英語を記していきます。
まず「礼拝」は、民が神の前にひれ伏し、神をたたえ、神にささげものをする行為です。なぜ、神を礼拝するのか。礼拝を英語では「Worship」と表記します。語源のworth:「~の価値がある」「尊厳」「栄光」と、ship「行為、状態、地位」を合わせたものです。つまり、礼拝とは、神が最上の価値があることを認める行為です。礼拝されるべき神は、創造主でもあります。ただ神という概念を何となく抱いて礼拝するのではなく、すべてを造られた創造主であるがゆえに礼拝するのです。私の恩師は「私たちが神に造られた被造物であるなら、いのちがけで創造主を礼拝し、本気で献身するべきです」と教えてくれました。
また、神は全世界を創造されただけでなく、今も支配しておられるからこそ礼拝を受けるにふさわしい方です。ある人は「神はすべてのものを創造されたかもしれないが、その後は自然法則に任せてこの世界に関与しない」という論を立てます(理神論/deism)。それゆえ、人間はその理性によって世界を治めると言います。もし、そうだとすると神を礼拝する意義は感じられません。なぜなら、神とこの世界とが他者(関係ない間柄)になるからです。これは人間を最高位に置く世界観であって、礼拝の対象が錯綜し、救いの必要も完成も人それぞれの感じ方、とらえ方によってバラバラになってしまいます。
このように、まず「礼拝/Worship」の意味を知るだけでも、毎週の礼拝が味わい深いものになる手助けとなります。間違ったものや、むなしいものを拝むのは、それ自体が悲劇であり、浪費…(涙)。最高の方に最大の価値を認めるのが礼拝です。
Comments