「礼拝式順の意味と英訳(その2)」
- 大塚 史明 牧師
- 2月9日
- 読了時間: 2分
礼拝は前奏(現在はピアノ)で始まります。英語ではpreludeと言います。これは「前に+演奏する」が合わさった言葉です(そのまま!)。ここでは静まって、心と体とを主なる神の方へ向くように備えます。礼拝は、一週間さまざまな所を通って来られた皆さん一人ひとりが、真の安息(休息、平安)を得る時です。弟子たちは、イエス・キリストの復活を目撃して、週の初めの日に集まり、礼拝をささげるようになりました。それまでの生き方が一新される経験と重ねています。同じように、私たちも前奏で一つの区切りを付け、自分の行いや他者との関係で思い悩みながら歩んできた足を止め、心と体とを主なる神に向き直していくことが大事です。前奏によって、神との出会いにいざなわれていきます。
その次は「はじめのことば」「招詞」「招きのことば」です。英語ではinvitation wordと言います(他の表現もあります)。重要なのは、この礼拝を招いておられる主催者が主なる神であるという点です。ここで開かれる聖書は詩篇を中心に礼拝の始まりにふさわしい箇所を選出しています。多く読まれるのは「全地よ 主に向かって喜びの声をあげよ・・・喜び歌いつつ御前に来たれ・・・賛美しつつ その大庭に入れ」(詩篇95篇抜粋)などに聞き覚えのある方がいるかもしれません。主が一人ひとりを招いておられ、皆を集めてくださっている。私たちは主に自分の名前を呼ばれて、礼拝に集っている。そして、隣に座っている人も。また、オンラインでこの礼拝をご一緒する人も。そんなことを確認できるのがこのinvitationの時です。
司式者はここでの聖句を神の御声として宣言するように、堂々と朗読します。主なる神が、礼拝に集められたのにはちゃんとした理由があります。それは、礼拝者を祝福するためです。ハレルヤ!
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