top of page
執筆者の写真大塚 史明 牧師

「アドベント・主を待ち望む日々」 

◆今週から教会の暦は「アドベント・待降節」となります。クリスマスの前にこの「アドベント」が備えられているのは、私たちがいきなりクリスマスを向かるのではなく、備えつつ、待ち望みつつ過ごすことが大事だからです。「アドベント・待降節」は文字通り、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間です。語源となっているのはラテン語の「アドベニオー」で、それは「立ち起こる」という意味となります。ここからアドベンチャー・冒険・adventureという言葉も派生しています。冒険と聞くと、危険を冒しつつもワクワクとした旅を思い浮かべます。それは、一歩先に進むと何が起こるのか分からない興奮があるからです。

◆こうして、アドベントをつなげてみると、この時期、私たちはクリスマスに向けてのアドベンチャーを開始するのです。それはイエス・キリストに会うための冒険です。私たちの冒険はイエスさまを礼拝し、お会いするという最高の目的・ゴールがあるのです。そのため、たとえ今苦しくても、たとえ先に高い山がそびえていても、たとえこの後に何が起こるのか分からなくても、乗り越えた先にはイエスさまという素晴らしいゴールが備えられている、と確信することができます。イエスさまと出会う冒険をしている、と人生を意味づけることができるなら、私たちの聖書の読み方も変わってくるのではないでしょうか。

◆今、私たちはキリストに出会う冒険をしている、たとい険しい道を通っていたとしても必ず主イエスにお会いすることができる。そんな足場からあなたの人生を見つめ直すことができるならば、救い主の誕生とその約束は、あなたにとってさらに意味のある、力あるものとなるのではないでしょうか。私たちは現実に追い回され、とかく近視眼的、自分中心の考えで過ごしがちです。人生もそのように見ることが多いのですが、逆境や用事に追い回されることがないよう、アドベントを意識的に過ごしてまいりましょう。行き着く先はキリスト。小さなことから、心にひっかかることまで、主を待つこと、望むこと、そしておいでになるキリストを仰ぎ見たいのです。

閲覧数:23回0件のコメント

最新記事

すべて表示

「一書一か月通読の恵み」

◆先週このコラムでお分かちした一書を一か月間繰り返し読む通読法。私は「第一ヨハネの手紙」が二週目に入り、だいぶ慣れてきました。大げさではなくヨハネから「おはよう」と言ってもらっているような感覚になってきました。そして、不思議なことに毎日新しいことを教えられます。正確には、毎...

「第一ヨハネの手紙を一か月毎日読む」

◆先週は夏の行事がひと段落し、エステル会も夏休み期間なので、自分自身の信仰生活を見つめ直す時間を過ごしました。その中で、個人的なディボーションの質の悪さを示されました。牧師であれば聖書を読むことは普通のこと、むしろ仕事の時間もそれができると思われるかもしれませんが、質の面で...

「機会を十分に活かしなさい(エペソ5:16)」

◆夏の教会行事が一区切りとなりました。その中で印象に残った2つのことを記します。一つは7/27(土)に福岡聖書教会(早良区)で行われた東京キリスト教学園(TCU)デーです。例年は9月にTCUから講師を迎えて礼拝や講演を催していました。今年は福岡地区から次世代の献身者をTCU...

Comments


bottom of page