「礼拝式順の意味と英訳(その11)」
- 大塚 史明 牧師
- 6月8日
- 読了時間: 1分
礼拝式の最後は「祝祷(祝福の祈り・祈祷の略)」です。英語では”Benediction”と記します。語源は「良い」+「言う、宣言する」で、神からの祝福が宣言されます。代表的なものでは旧約聖書から民数記6章24-26節(アロンの祝祷)、新約聖書からⅡコリント13章13節、Ⅰテサロニケ5章23-24節があります。こうして、礼拝は初めに招きが神のことばによってなされ、終わりも祝福が神によってなされます。主である神が私たち礼拝の民を招集し、主である神が同じく礼拝の民を祝福されます。そして、この祝福は派遣の始まりでもあります。これから始まる一週間、神の祝福をいただき、それを確信して歩むのです。私の神学校の恩師は、礼拝からの帰り道、自身の足りない奉仕に悩みながらも、汽車(時代!)から祝祷を宣言して、礼拝の群れがただ神の祝福だけを受け取って過ごせるように祈ったそうです。これからどんなことが起こったとしても、です。良いことは祝福、そしてたとえ病や悩みや暗やみに襲われても神の祝福を疑わない。そんな確信を受け取る礼拝をささげ続けたいと願います。
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