「礼拝式順の意味と英訳」(その7)
- 大塚 史明 牧師
- 5月4日
- 読了時間: 1分
前回は献金まで記したので、今回は「聖書朗読」についてです。「聖書朗読」はScripture readingとするのが一般的でしょうか。Scriptureはもともとラテン語で「書かれたもの」「書く(行為そのもの)」を意味する語です。聖書について少し詳しい方だと、オリジナルの聖書原典は旧約聖書がヘブル語、新約聖書はギリシャ語で著されているのをご存知かもしれません。それは、聖書が書かれた時代にもっともその土地で使われていた言語だったからです。旧約時代のへブル人にはヘブル語で、新約時代のユダヤ人と異邦人にはギリシャ語(紀元前3世紀に大活躍したアレクサンドロス大王によるギリシャ文化、ギリシャ語統一の影響)で聖書は記されました。そして、イエス・キリストの十字架に掲げられた罪状書きは「ユダヤ人の王、ナザレ人イエス」と「ヘブル語、ラテン語、ギリシャ語」(ヨハネ19:20)で書かれたと記録があります。これは当時その地方で使われていた主な言語だった証拠です。以来、中世から宗教改革に至るまで、教会の公用語はラテン語となりました。通常、教会ではラテン語による聖書朗読、礼拝司式がなされました。みんな理解していたのでしょうか?続きはまた来週♪
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