「礼拝式順の意味と英訳(その6)」
- 大塚 史明 牧師
- 3月30日
- 読了時間: 2分
今回は「報告/announcement」から記します。礼拝順序に絶対はありませんが、現在は礼拝の半ばに位置しています。意図としては、ともに礼拝をささげる者たちを知るため、教会の交わりとして報告を大切にしているためです。報告内容は、新来会者の紹介、教会の行事報告や計画、教会員や家族の消息、祈祷課題等です。旧約聖書の時代から、礼拝は神の民全体でささげられていました。そのため、私たちも教会の営みを礼拝から切り離して考えることのないようにと考えています。それでも、礼拝式順や内容は教会暦や年ごとに変わっても差し支えありませんので、発足する礼拝部でさまざまな意見やアイデアが話し合われることも期待します。
次は「献金」です。英語のofferingには提供、贈り物、ささげ物、そして献金の意味があります。語源としては「~に対して+運ぶ」です。文字通り、お金を神の御前に持ち運んでささげ物とすることですね。礼拝には、神へのささげ物が不可欠でした。聖書で初めてのささげ物は、創世記4章にあるカインとアベルの記事です。カインは大地の実りを、アベルは飼っていた羊の初子の中から肥えたものを持って来ました。それぞれの働き・営み・収入・財産から、主なる神へささげ物をしたのです。おそらく、両親であるアダムとエバも当然ささげ物をしており、彼らに教えたものだと考えられます。
もともと、エデンの園は豊かでたわわで美しい実で満ちていました。そこにアダムが置かれ、耕し、守る仕事を与えられました。アダムが土地を耕す前に、すでに実がたわわにある世界がエデンの園でした。主へのささげ物は、元来恵みとして与えられたものを主にお返しすることであり、働きや生活が守られていることの感謝であり、今後も養い導いてくださる主への信頼なのですね♪
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