「礼拝式順の意味と英訳(その3)」
- 大塚 史明 牧師
- 3月9日
- 読了時間: 2分
更新日:5月23日
前回までに礼拝(worship)、前奏(prelude)、招詞(invitation)まで見ました。この続きは神を礼拝するために呼ばれ、集めれた私たちが、具体的に何をしていくのかになります。福岡めぐみ教会ではここで賛美をささげます。賛美はhymn(おもに伝統的な聖歌)あるいはpraise song(讃美歌)と表記できます。礼拝はじめの賛美は、神をたたえる内容のものを選んでいます。たとえば、すべての創造主である神は、そのみわざをほめ歌うものであり、聖なる神は、そのご性質をたたえるものになります。さらには一週間の守りの感謝や日ごとの恵みをたたえる内容の時もあります。
賛美の後は、月替わりで「十戒」「使徒信条」「悔い改めの祈りと罪の赦し」を行っています。「十戒」は”Ten Commandments”で「十の戒め、命令」ですが、原語の意味は「十のことば」です。私たちは、十戒を救いの条件としてではなく、救われた者が神の栄光を現す道しるべであることを確認しながら告白します。神の民が出エジプト(脱出、救い)の後に、この十戒を授けられたのと同じです。それを裏付けるように十戒には「わたしは、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した、あなたの神、主である」と「前文(preamble=前に+歩く)」を欠かさずに告白しています。
「使徒信条」は“The Apostles’ Creed”です。使徒とはイエス・キリストの直接の12弟子とパウロだけを意味する語ですが、新約聖書の教えをまとめた信仰告白と理解することができます。使徒たち自身が作った文ではないですが、彼らの教えを教理的に正しく、また短くまとめたものです。おおよそ、これを同じ信仰告白をしているかどうかで、その教会が聖書的かつ歴史的に正しいところにあるのかを知ることができます。まさに、神の家族であることを味わいます。
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