「アヴェマリアとビートルズ」
- 大塚 史明 牧師

- 2025年12月21日
- 読了時間: 2分
「アヴェマリア」という言葉や曲を一度は聞いたことがあると思います。これはイエス・キリストの母マリアにみ使い(天使)がかけた言葉によっています。「おめでとう、恵まれた方」(ルカ1:28)。これを元に、古代カトリック教会では全文が整えられ「マリアへの祈り」として「主の祈り」とともに重宝されてきました。「アヴェマリア」自体はラテン語で、直訳は「おめでとう、マリア」。この祈りに合わせシューベルトやグノー、ブラームスらが作曲しています。
聖書では、天使のことばの後マリアは「ひどく戸惑って」考え込みます。マリアを説得するように、御使いガブリエルは「神にとって不可能なことは何もありません」(1:37)と告げました。処女で身ごもることは、人間にとって理解不能です。しかし「神にとって不可能なことは何もない」「神さまだからできる」というのが、マリアの信仰を後押ししました。マリアは「私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」と応答します。すると、目的を果たした御使いはそこを去ります。
さて、話は変わってビートルズの「レットイットビー」という曲のさわりを紹介します。サビのコーラス部分は口ずさめる方もおられるでしょう。曲は「気が付くと、苦難に囲まれた私。でも、そのようなとき、母なるマリアが私の耳にささやく。レットイットビー(When I find myself in times of trouble Mother Mary comes to me Speaking words of wisdom Let it be)」で始まります。邦訳は「あるがままに」とされますが、聖書を持っている私たちは「おことばどおり、この身になりますように」(1:38)と主にゆだねるマリアの告白を思い出すことができます。たとえ、ポールマッカートニが実母のことを歌ったのだと言っても、ルカ福音書やマリアとの関りは切っても切れません。次からはこのことを思いながら聞いてみてください。鼻歌から神への信仰へとつなげられるのもクリスチャンの醍醐味です。

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