「身近にあるキリシタン史跡」
私が九州に赴任して嬉しいのはキリスト教伝来の地だということです。1548年にフランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸して以来、福音は九州から日本各地へと伝えられました。当時をほうふつとさせる史跡や物語が多くあり、関心が高まります。前任地の岩手県は流れに流れたキリシタンの最終的な潜伏場所であり、1861年以降のニコライによるロシア正教の伝道地としての史跡がありました。
さて、私たちの教会がある福岡市西区にはキリスト教に関する歴史や史跡があるのでしょうか?それがあるのです!文献から知り得る一つの場所は「白毫寺(びゃくごうじ)」です。姪浜3丁目にあるので、マップで調べて雰囲気だけでも味わいに訪れてみてください。そのころ、姪浜は唐津街道(北九州若松から箱崎を経由して唐津までつながる街道。宿場、川、峠などを経た100キロ超の行程)の宿場町であり、港町でした。現在は禅宗・臨済宗の寺ですが、1560年代には姪浜付近にキリシタンの村が存在していたようです。当時から博多は九州随一の裕福な町で、黒田如水(黒田官兵衛)の保護や影響もあり、5千人以上の受洗者がいたそうです(参照:チースリク「慶長年間におけるは鷹のキリシタン」)。まさに新約聖書時代の教会のような勢いです。
ルイス・フロイスの「日本史」には1587年に1週間、姪浜に滞在していたことが記録されていて、当時この地のキリシタンたちがフロイスをよくもてなしたそうです。それを裏付けるように1962年にはこの寺の竹林から十字架が出土したと記録されています。このようなことを知って歩くと、あの近辺のたたずまいや立地、空気にもロマンを感じていつもと違った景色をご覧になれます♪


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