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自己責任の時代に

2022年8月7日
読了時間: 2分

◆【sauve qui puet】これはフランス語で「ソーヴ・キプ」と読みます。意味は「生き延びることができるものは、生き延びよ(*直訳は逃げろ!)」。重たい表現ですが、たとえば、船がいよいよ沈没してしまう時に船長が「最後に」乗組員へ告げる言葉です。『もう、自分が君たちを守ってあげることはできないから、これから先は各人が…生き延びることができるものだけが…その力で…』というメッセージです。もう各個人がそれぞれの判断、才覚で難局を生き延びるしかない、という最終メッセージです。ある意味、冷たい、無力な別れのメッセージです。私たちの中で実際に軍隊や船に乗っている人は今のところいませんからこれは遠い国の話のように思われるかもしれません。しかし、この8月私たちは強く心に刻み続けなければならないことがあります。昨日8月6日はヒロシマ、今週火曜9日にはナガサキに原爆投下の日。どれだけ多くの隊員が、そして家族が「ソーヴ・キプ」を聞かされ、そこで人生の終わりを遂げたことでしょうか。◆しかし、私たちは聖書を通して語られる神の声からはまったく違う呼びかけを聞きます。「わたしが来たのは、羊たちがいのちを得るため、それも豊かに得るためです。わたしは良い牧者です。良い牧者は羊のためにいのちを捨てます」(ヨハネ10:10-11)。これぞ福音/良きしらせ/Gospel/Good Newsと言われるゆえんです。私たちは「ここから先はあなた自身で生きよ。あなたが自分を守り生き抜くのだ」と突き放されるのではなく、「わたしのもとに来なさい。豊かないのちを得なさい。わたしがかわりにいのちを捨てるのだから」と招待し、駆け寄り、介抱してくださるお方の声に耳を傾けたいと願います。この豊かないのちを一人でも多くの方が持ち、憩い、平安を得、喜びを抱いて生きられますよう願います。

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